こんにちは。 さていよいよ最終章という訳ですが頑張って書いていきたいと思います。 前回は各白髪率において意識する時期や方向性について書きました。 今回はカバーとカモフラージュそれぞれ染める目的によってそれぞれの各白髪率でどの様な技術アプローチがあるのか?を織り交ぜて書いていこうと思います。
*カバー
●白髪率1〜5%程度
・このくらいならしっかり染めたことによる満足度は高いと思えます。 ・わずかならトーンアップしながら白髪カバーも可能だと思います。勿論ダメージは受けます。 ・明るいトーンでのカバーは黒い髪をブリーチやハイブリーチした後に本染を行うので髪にかなりのダメージを与えてしまいます。 ・ヘナやナチュラルハーブによる染毛では全体的な2度染めはあまり意味を持たず部分的な2度染めが効果的だと思います。
●白髪率5〜30%程度
・これまで白髪の存在が点在していた状況ですがこの頃からしっかり染めることにより新生部(根元)1センチ伸びると今まで点だった白髪が部分的にかつおぼろげにですが線になって繋がりはじめて見えます。こうなってくるとカラーリングの頻度も染めたいという気持ちも上がってくると予想されます。
●白髪率30〜45%程度以降
・染めてから約1〜2週間でこめかみや分け目の根元1〜2mm伸びるともう新生部の見え方は完全に線として認識できるようになると思います。すると月イチ染めていたとしても残りの約2週間は染めたい願望との闘いになりそう。結構なストレスが予想されますね。
*カモフラージュ
●白髪率1〜5%程度
・白と黒のコントラストをベージュと黒もしくはダークブラウンのコントラストに設定し染める。探せば染めた後でも白髪と認識して見つけることが可能。
●白髪率5〜30%程度
・白と黒のコントラストをベージュと黒もしくはダークブラウンのコントラストに設定し染める。探さなくても染めた後でも白髪と認識して見つけることが可能。少し部分的に入れたハイライト風に見えたりメッシュに見えたりすることも。 更にハイライトやメッシュを入れることによってパンチの効いた「誤魔化し」も可能。 新生部(根元)1センチ伸びても毛先から黒→茶→白の様にグラデーションになるので 根元の白浮きが然程目立たない。
●白髪率30〜45%程度以降
・このくらいの状態以降は根元新生部がグレーの線状か白の線状かの違いで大して差がなく感じるのでこれ以降は選択する上で重要とは思えないので白髪の程度の枠はここまでということにします。 ただここで重要になってくるのはやはり元の髪の毛の綺麗さです。ケミカルに塗れた頭皮と髪の毛ではケミカルによるダメージがそれぞれに蓄積し炎症などによってバ ランスの崩れた毛母細胞からは縮れたクセ毛や乾燥して纏まりのない髪の毛となってしまうことが多いでしょう。 しかしながらオーガニックハーブ達で染めているとカバーにしろカモフラージュにしろ同じ様に染めていても頭皮や髪に負担をかける事も少なくどちらかと言えば綺麗になるお手伝いをしてくれるので 縮毛の少ない綺麗なウェーブの癖を手に入れられる可能性があります。 しかも更に選択肢が増えてオーガニックハーブでならそのままカモフラージュしておしゃれなオーガニックブラウンを楽しむもよしカラーレスで髪や頭皮をケアしながら「自慢の綺麗な白髪」を手に入れる事が可能になるかも知れません。 そう最終的に染めない選択肢をしても綺麗でいられるんです。これって最高じゃないでしょうか?
とまぁ3回にわたり僕自身の考えの中で色々書きましたが人それぞれ色んな状況だったり考えだったり思いだったりがあると思うんですよね。 でも一貫して感じるのは白髪染めに関しては個々に思考がループしてる気がするんです。 こんな文章でもそのループから抜け出せる刺激になれば良いなと思い書きました。 もしも最初からここまで続けて読んで頂いた方が居られましたならば、それはもうご苦労様でした、乱文で脳が変な刺激受けてませんか? 大変有難うございました。
《注意》少し大袈裟に表現しているところもありますが茶化す目的ではございませんので悪しからずご了承下さいませ。
《注意》これはあくまでも例であって白髪の状態や気持ちの状態を何かしらの基準に当てはめ決定づけるものではありません。
文 西尾秀治(PAGEPARK Organic Hair Design)