「私が使ってるシャンプーはオーガニックヘアサロンでススメられて買った植物由来のオーガニックシャンプーでケミカル(化学物質)ではなくナチュラルなものです。」
本当にそれを信じて良かったのでしょうか?その商品を薦め、とても肌や髪に優しいと説明した美容師さんの手がボロボロに荒れていませんでしたか?
先日、当サロンに営業に来られた美容ディーラーの若い女性セールスの方も「弊社が扱うオーガニック商品はイタリアブランドでICEAオーガニック認証を受けた100%天然由来なのでケミカルではありません。」と明言されていました。
こんな事を美容のプロ達が堂々と言ってしまう今の美容業界が本当に怖いと思います。
“天然由来シャンプー” と ”天然物シャンプー” は違います。
“天然由来” とはもともとは植物などでもその天然素材に化学処理を加えてできた成分のことを意味しますのでケミカルです。商品に明記された成分を見れば一目瞭然ですね。ココイルグルタミン酸2Nやオリーブアンホ酢酸Na、ココアンホ酢酸Naが自然界に存在するでしょうか?自然界に存在せず人工的に作り出したものをケミカルといいます。
一方、”天然物” とは植物などの天然物そのものを言いますのでケミカルではありません。例えば、”米ぬか酵素シャンプー” の全成分はコメヌカ、コメ粉、コムギフスマだけです。全部、普通に自然界に存在します。
ケミカルシャンプーかそうでないか、その一点にこだわるのは少しナンセンスな様に思います。要はどのような考えや視点で、その選択基準を持つのかの問題だと思います。
文 小笹久幸(Natural&Organic esiotrot)