今年に入ってから石けんシャンプーから湯シャンに変えました。
まだ2ヶ月足らずなので時期尚早かも知れませんが、今のところ、とてもいい感じです。
湯シャンに変えた理由は次の3点です。
理由1
石けん(もちろんシャンプー剤も)は皮脂を取りすぎます。そこで私たちのからだの素晴らしい機能は、不足した油分を補おうとして、余計に皮脂を分泌します。皮脂が出るので、また洗います。じゃあ、また皮脂が出ます。(毎日、シャンプーしてるのに何だか夕方にはべたつくのよねぇ…って方。洗い過ぎかも知れませんね?)その繰り返しのせいで皮脂腺が活発になってしまい、本来なら髪にいくはずの栄養が行き届きにくくなります。結果、髪が細くなり、ボリュームが出なくなります。
理由2
私たちの頭皮には数多くの常在菌が存在しています。なのにシャンプー剤や石けんによって、その数を減らしてしまえば、ふつうなら侵入できない病原性のカビや雑菌の影響がでやすくなり、皮膚が炎症を起こしたり、赤くなったり、痒くなったり、フケがひどくなるなどの症状がでる可能性が高くなり、髪の成長を妨げる恐れがあります。言い換えれば、常在菌が私たちの皮膚を雑菌から守ってくれて健康で清潔な状態をキープしてくれているのです。
理由3
湯シャンを推奨する上記のような理由には、企業が商品を売る為のコマーシャリズムが存在しません。「毛穴にこびりついた汚れや脂を根こそぎ取る!」みたいな宣伝文句がよくありますが、私たちはそんなに汚いのでしょうか?ごく普通の生活をしていれば、お湯だけで不要な汚れは十分に落とせます。
湯シャンを始めてから約4ヶ月程度で、洗いすぎていた状態から正常化し、皮脂腺も、毛根幹細胞も、頭皮も、毛穴全体も、常在菌も、すべてが本来の健康な状態に戻り、髪がしっかりとしてくるそうです。それまでは、活発になってしまった皮脂腺のせいでベタつきを感じることがあるかも知れませんが、その時はハーブ粉のシャンプーをほんの少し使ってもいいと思います。僕はシアバターのワックスを常用しているので週に1回程度、毛先だけ石けんで洗っています。普段はシャワーのお湯だけで2~3分すすいでからペパーミントの精油を2滴垂らしたお湯をジャバ~とかぶって終わりです。
あと、湯シャンはニオイがでないか気になるというご心配をよく聞きます。ニオイは雑菌の繁殖や皮脂の酸化で発するものです。シャンプー剤や石けんで洗いすぎない事で、常在菌が雑菌を退治してくれて、皮脂の分泌が少量になればニオイのもとが減るので臭くないですよね?頭皮が正常化するまでの期間が少し気になるかも知れません。その時は精油を使ったり、フローラルウォーターを使ったりすると良いと思います。
文 小笹久幸(Natural&Organic esiotrot)